いない店の話
僕の携帯の写真フォルダに『いない店』という名前のものがある。
レストランやスナック、カフェなど、僕が食事中に店員や客が全員いなくなる瞬間が今まで人生において何度かあり、僕はその瞬間を写真に収めるのが何故か昔から好きなのである。









その中でも特に印象に残っている、中華料理屋があった。『あった』とは先日Googleマップで見てみたら、その店は無くなってJAの支店に変わっていた。

この店は以前僕が京都に住んでいた時に近所にあった店で、中国人の家族がやっていた。僕がいつものようにチンジャオロース定食を食べていたら、厨房のオヤジさんとホールの奥さんが喧嘩を始めた。
僕が店に入ってチンジャオロース定食を注文する時点で既に何かずっと言い合いをしており、作ってる最中もずっとお互い何かを言っていた。
そうしてチンジャオロース定食が完成し、僕のテーブルに置かれたくらいで言い合いがヒートアップし始め、ついに奥さんが「◯◯◯◯!!」と中国語でブチ切れ、店から出ていってしまった。
それを見たオヤジさんが「◯◯!!◯◯!!!(多分奥さんの名前)」と叫び店から出ていった。
そうして店内にチンジャオロース定食を食べる僕だけが残り、撮った写真が上のものである。
思えばこの店の家族は行くたびにめちゃくちゃ嫌そうな顔をしながら料理を作り、オヤジさんと奥さんもしょっちゅう言い合いをしていたが、料理は何でも本当に美味かった。
そしてあんなに不機嫌そうだったのに何故か帰る時にはみんな笑顔で「オオキニ!マタキテ!」と見送ってくれる、京都に住んでいた時のお気に入りの店だった。
個人的に良い思い出の無い店が残り、気に入っていた店はどんどん消えてしまう。
推しは推せる時に推せ、とはよく言ったもので気に入った場所、人は本当に大切にしたいものだと思った。
終わりです。
新婚旅行に行った話
5月にめでたく結婚することが出来た。
新婚旅行はどこに行くかという話になって、僕は最初スイスか北海道に行ってみたいと候補を挙げたが、どちらもピンとこないということで連れ合いが候補に挙げてくれたモルディブに行くことになった。
初めはモルディブってどこなんだ、くらいにしか思ってなかったが海が綺麗、アクティビティが豊富、ごはんが美味い、宿がとにかく良いという事前情報でかなり前向きになることができた。
そんな新婚旅行の出来事をつらつらと書き記しておくことにする。
初日。
まずとにかく移動が長い。福岡空港から5、6時間ほどかけてまずはシンガポールへ。
飛行機の中で、なんとシンガポール航空からハネムーンのお祝いをしてもらった。ケーキと直筆の手紙を貰い、いきなり感無量であったが、手紙をよく見ると旅行の予約を連れ合いがしてくれていたので、書いてあった苗字が連れ合い方の苗字になっていて笑った。


シンガポールのチャンギ空港に着いてから乗り継ぎの飛行機を5時間ほど待つのだが、このシンガポールのチャンギ空港がとにかく広い。無料の電車でターミナル間を移動し、フードコートや免税店をまわることができる。
この空港の近くにはとんでもなくでかいモールがあり、このモールに行くには一旦空港から出てシンガポールに入国する必要があるが、手続きはネットでその場で簡単に出来る。こんな簡単でいいのか、と思った。検閲の職員もなんか全体的にやる気がなかった。これでいいのかシンガポール。
おまけにアジア訛りなのか、微妙に英語が聞き取りづらい。何度か聞き返してる内に「あーーーー、だる笑」みたいな顔で苦笑いされた。なにわろてんねん。必死や、こっちは。
モールに行くために入国してすぐに、100メートルほど前からずっと手を振りながらゆっくりと近づいて来るおじいちゃんがいた。これ自分に手振ってるのか?と思うくらいずっと降ってくるが、すれ違ってからもずっと振り続けていたのでようやく自分に降ってるんじゃないんだなと理解出来た。一体誰に手振ってたんだ。紛らわしいジジイだった。
そんなこんなでなんとかモールに着くことが出来たが、なんだかこの時点で疲れてしまい、モールの目玉である屋内のでかい滝の前でしばらく横になっていた。


その後また飛行機で7時間ほど掛けてモルディブの首都マーレに到着する。
マーレからは水上飛行機、船を乗り継いでようやくモルディブのホテルに着くのである。
着いた頃にはヘロヘロになっていたが、疲れが吹き飛ぶほど海がとにかく綺麗だった。

2日目。
朝から大スコール。
ハリケーンかと思うくらい風も雨もとてつもなかったが、午前中で雨は止み嘘のように晴れた。モルディブは1日中雨が降ってその日何も出来ない、みたいなことはほとんど無いらしい。昼からは問題なくスキューバダイビングに勤しんだ。

初日から移動も長く、その割にごはんだけは食べまくっていたのでこの時点で結構顔がパンパンだったのだが、スキューバで思う存分泳いだ後に鏡を見たらめちゃくちゃ顔がシュッとしてて笑った。
スキューバが終わってレセプションに用事があったので寄ったら、日本語が少し話せるめちゃくちゃ美人のスタッフがいることを知った。その人に会いたすぎて何か困ることがある度に「てか受付行って聞いてみたらよくない?」しか言わない男になってしまった。おぴやま、情けなし。その後連れ合いに「どうせあの子に会いたいだけだろ」とバレてしまい怒られた。当然である。
でも最終的に3人で仲良くなって帰る時には写真も撮ってもらった。ありがとう。

スキューバの後はスパに行った。
チェックシートにマッサージの強さを選ぶ欄があり、僕は元々肩こりがひどく強めに揉むと激痛が走るので1番弱いにチェックを付けたが、担当した男性スタッフの怪力がすごく、揉まれるたびに「more easy please!!!!!」と叫ぶも力は緩まず、全身をめちゃくちゃにされた。でもすごく良かった。
その日の夜中、部屋に死ぬほどでかいゴキブリが出た。連れ合いと事件性のある悲鳴を出し合ったが、なんとかスリッパで退治することが出来た。ここで退治できなかったら結婚生活に関わってくるのでかなり頑張った。
翌日受付に報告するとお詫びのシャンパンをもらった。おぴやまは更に太っていった。
3日目はアクティビティを詰め込みすぎて朝からタイトスケジュールだった。
昼ごはんを食べた後に2度目のスパ、スパが終わって即バギーで船まで送ってもらい、そこからクルージング。50%の確率でイルカが見れるぜ、とスタッフが自信満々に言ったが、何ひとつ見ることは出来なかった。今のトビウオか?くらいの魚の影しか視認できなかった。50%は絶対盛ってると思う。
クルージングから帰ってきてから船を乗り換え、そのまま釣りに海へ出た。
この釣りを実はかなり楽しみにしてたのだが、どんな竿が出てくるのかと思ったら丸いプラスチックの輪っかに釣り糸が巻きつけてあるだけの道具だった。まさかの現地式だった。
こんなんで釣れるのか、と思っていたら横で現地スタッフがめちゃくちゃ立派な釣竿で釣りを始めた。逆だろ。そっちを客によこせ。
始めて1時間、参加者の誰も釣れなかった。空気がやばい。すごいつりざおで釣っていた現地スタッフがめちゃくちゃでかい魚を隣で釣り上げた。やっぱりそれを僕らによこせ。余計に空気がやばかった。
そのままポイントを変えながら続けたら、ちらほら釣れ始めた。が完全に陽が落ちたので終了になった。渋々釣り糸を戻すといつの間にか1匹掛かってた。
嬉しくて記念写真を撮ったら、そんなことよりアゴ肉がやばかった。誰だこのデブは、とこの時ようやく自分がめちゃくちゃ太ったことに気付いた。部屋にある体重計で体重を測ったら過去最高を軽く更新していた。

4日目。
最終日。この日は連れ合いがTikTokで見たという部屋に付いているプールに朝ごはんを浮かべる、なんだかシュールだが写真映えすることをやってみたいというので予約をしておいた。
朝10時にインターフォンが鳴り、スタッフが部屋のプールに準備をしていく。

やってもらったものの、一体これはなんなのだろうかという気持ちになった。
けどそのままプールに入りながら朝ごはんを食べ始めると、なんだかよくわからないけどいい気分になった。
昔、家のお風呂に浸かりながらアイスを食べたことがあるが、あの何とも言えない非日常感みたいなものを味わった。
なんかよく分かんないけどやってよかったね、と連れ合いと意見が合致した。
その後は昼前からバーで海を見ながらお酒を飲み、帰りの時間までのんびりした。

帰りの時間になり、仲良くなったスタッフ達に別れを告げ、長い帰路についた。
元々自分はアクティブな方ではないし、旅行もあまり得意な方ではないが、帰りの飛行機の中で「もうモルディブ行きたい」と言うくらいには最高だった。
死ぬまでにもう一度お金貯めて行こうね、と計画しています。モルディブ、おすすめです。





ただ帰りの水上飛行機で酔って、ゲボ吐きました。酔い止めだけは絶対に忘れないでください。
終わりです。
今でも印象に残っている配信の話
僕は趣味で配信をしている。
元々始めたきっかけはゲーミングノートパソコンを買ったことだった。
その頃、世間はコロナ禍真っ最中で自分も例に漏れず外出する時間も圧倒的に少なくなり、家に籠る時間が増えていた。
その時期に重なるように仕事兼、動画の視聴などに使っていたノートパソコンが寿命を迎え、買い替えるに至った。
コロナ禍に入ってからは動画の視聴からリアルタイムでの配信を見る時間が増え、パソコンでゲームをする、という選択肢が出てきたので思い切ってゲーミングノートを買おうと決めたのだった。
初めはゲームを1人で楽しんでいたのだが、段々と他人と交流する時間が減り、どうせなら自分も配信しながらゲームをしてみようと思ったのがキッカケであった。
だが当然知り合いも全くいない状態から配信を始めたので常に視聴者はおろか3時間ほど配信してもコメントすら1つも無い有様だった。
このままダラダラやっていても仕方がないと思い、他の配信を参考にするべく色んな人の配信を漁っていた時期がある。前置きが長くなったが、その時に見た忘れられない配信の話をする。
言い忘れていたが良い意味ではない。
APEXというゲームにのめり込んでいた時期がある。
3人1チームで最後まで生き残るバトルロイヤル形式のゲームなのだが、『◯◯◯@Twitch』という名前の味方と組むことがよくある。
要するに配信者です、というアピールなのだが当時の僕は他の配信はどのようにやっているのか参考にしたかったので、その名前の味方がチームに来たら検索してその場で全ての配信をチェックしていた。
とある日、いつものように『◯◯◯@Twitch』という名前の味方が来たので、そのマッチが終わった後配信をチェックしにいった。その味方は今まさに配信中だったのだが、あいさつなどをする前にコメント欄に「おぴやまさん!!ようこそいらっしゃいませ!!」とその配信者のモデレーターからコメントがきたのだ。
モデレーターとはその配信者をサポートしたりコメント欄のコメントを非表示にしたりする権限を持っているユーザーのことなのだが、おそらくこの配信者のモデレーターは今誰がこの配信見ているのか常にチェックしていて、視聴者が増えた瞬間に視聴者の「こんにちは〜」などのあいさつより先に配信者側からあいさつをするようにしているスタイルだった。
ハッキリ言って怖かった。
配信はそもそもどんな人が配信しているのか、どんな配信スタイルなのか、などしばらく視聴した後に自分でも楽しめそうだなと思ったら「こんにちは、初見です」などのコメントをする人がほとんどだと思っていたので、突然モデレーター側から ようこそ!! と言われるとは夢にも思わず怖すぎてその場で配信を閉じてしまった。
なんだか見てはいけないものをこっそり見ていたらバレて名前を呼ばれ こっちに来なさい と言われているような感覚になってしまった。
フレンドリーな空気感、と言えば聞こえはいいが、距離感というのも大事だよな とこのとき学んだのだった。
もう一つは別のパターンである。
プレイするゲームがAPEXからVALORANTというゲームに変わった直後くらいに、自分のツイッターに知らない人からのフォローがきた。
プロフィールを見てみると、女性の配信者でその方もVALORANTをプレイしているようだった。
その頃の僕はこのゲームにとにかく苦戦しており、全く勝てずセオリーもわからない、しかし上手くはなりたいと思っていた。
勝つためには色んな人がどのようにプレイしているのか知る必要があると思い、この方の配信も時間がある時にチェックしてみようと思った。
数日後、ツイッターを見ると先日フォローしてくれた方が現在配信中とのことだったので見てみることにした。
その方は『角待ち』などの所謂"キモい"戦法をよく使っており、
「いや、これ我ながらキモすぎでしょww」
と自虐的に言いながらプレイしていたので、僕は「初見です」というあいさつより前に、当時サブスクしていた他の配信者のスタンプに『キモ!』というものがあったので、『キモ!』のスタンプを初めてのコメントとして送信した。
その日はたまたまなのか見ていた視聴者は僕だけだったのだが、その『キモ!』のコメントにその配信者は完全にノーリアクションだった。
流石にあいさつより先に『キモ!』のスタンプは軽率だったかなと思い、追加で「先日ツイッターをフォローしてもらったので配信を見に来ました、初見です」とコメントしようとしたら、なんともうすでにブロックされていた。
ツイッターのフォローは向こうが先にしてくれたので流石に「あ、名前見たことある気がします!」くらいのリアクションがあっても良かったと思ったのだが、完全に荒らしだと思ったのか無差別にツイッターをフォローしているからいちいち名前を覚えていないのか分からないが、とにかくそこで僕は完全に視聴者として『切られた』のだった。
今思い返すと初めてのコメントが『キモ!』のスタンプは確かに失礼な気もするが、リアルタイムで「私キモすぎww」と言っていたので状況にあったスタンプを送ってみたら一瞬でブロックされたのはなんだか複雑ではあった。
僕はそのまま配信を閉じツイッターのフォローも外したのだが、後日見てみたらツイッターのアカウントごと消えていた。
配信はどんな人間が見るかわからないので自衛は確かに非常に重要ではあるが、多少のリスクを取るのも大事なのかもしれないな、とこれもまた学びになったのであった。
以上のことなどを踏まえ、自分が配信している際はどんなコメントが来てもおおらかな態度で返事をしようと少し意識するようになったが、先日自分の配信のアーカイブを確認していたら、
「敵チームの◯◯(キャラ名)でした!GG!」
というコメントに対して、
「まあそっちのチームのスマーフに暴れられたら何も出来ませんよ」
とめちゃくちゃ塩対応で返していた自分がいた。
結局器が1番小さいのは自分だった。
終わりです。
ジュラシックパークの最新作を観た話
映画館で映画を見るというのは実に4年ぶりで、前回もジュラシックシリーズだった。
自分がシリーズものの映画を映画館で全作品欠かさずに観ているのはこのジュラシックシリーズだけであり、自分にとって思い入れのあるシリーズだった。
僕はもともとアニメや映画など長時間拘束された状態で何かを見続けるという作業が苦手で、歳を重ねていくと、よりその苦痛さに拍車がかかってしまい映画館という施設からはかなり離れてしまっていた。
しかし1作目を映画館で観たあの日の衝撃が自分の中ではかなり大きかったようで、ジュラシックシリーズの最新作が公開される度に自然と映画館に足が向く自分がいた。それほど愛着のあるシリーズなのだが一応今作がシリーズ最終作と言われており、今回はワクワクよりも少し寂しさを感じてしまった。
ネタバレをしない範囲での感想を書くと、やっぱりこのシリーズ最高〜、観に行ってよかった〜 という感じ。
1、2作目はアクション、パニック色が強く薄っすらと話題に出ていた生命倫理の問題などが4作目頃からかなり色濃く内容に絡んでくるようになり、それ以降は人間が生物の種を管理することの愚かさや地球の支配者と勘違いしていることにフォーカスを当てたストーリーが展開されるようになった。今作はその辺りの話をどんな風にまとめていくんだろうかと思っていたが、割と綺麗にまとまっていたように感じた。
やっぱりジュラシックシリーズといえばジャングルを彷徨って恐ろしい恐竜に遭遇して大パニック!という展開が王道であり観ているこっちもその展開を期待しているのだが、今作は伏線回収などの影響で人間ドラマや説明の場面が多くなり、どうしても退屈な場面が多くなっていたように思えたが、街中のアクションや展開など飽きさせない工夫がちゃんと見られて個人的にはそんなに気にならなかった。
4作目ジュラシックワールドでも多く見られた過去作のオマージュも、監督が同じということもあり今作も多く見られてファンからすれば懐かしい気持ちになったり嬉しい演出もあった。
が、やはり前述した通り全体的に説明シーンや人間ドラマのシーンが多くなったことで悪役に対する「こいつ悪いやつだな〜」という感情が入る前に次の場面に移ってしまったり、個人的には色んな恐竜が出てきて嬉しい反面、1種類1種類の恐竜の活躍時間が短かったりと頑張って詰め込みました感がどうしても出てしまったように感じる。
しかしなんだかんだ上手くまとまっていたし、今現在の人間に対する警鐘やタイムリーな課題など出ていたことも良かったように感じる。
もともと映画は頭を使わないで、爆発!派手なアクション!マシンガンぶっ放し!みたいな映像作品としての楽しみ方を自分はするので、まとめるとやっぱりいい映画だったな〜という感想に落ち着いた。
余談だが、若い女性のお客さんが意外と多くてなんだか嬉しかった。
男子というのは一度は恐竜にハマる時期がある、と勝手に思っているが若い女性がいると「やっぱ恐竜っていいですよね?あなた方も分かりますか」と まるで映画制作者のような気持ちになる。
本当に今作がシリーズ最終作かどうかは定かではないが、僕は続編作ってくれてもいいのよ〜って思ってます。
終わりです。
怖い思いをした話
以前ツイッターに載せたのだが、小学校低学年くらいの頃に怖い思いをしたことがある。
ある日、家から自転車で30分くらいのところにある山へと続くキャンプ場でどうやら自殺があったらしいと噂が回ったことがあった。
僕が住んでいる町は今でこそ観光客で賑わっているが、当時は何の見所も無い静かな町で、そんな小さな町で起きた突然の事件にクラス中が沸いた。
当然のように様子を見に行く流れになり、同じクラスの10人くらいで学校が終わってからそのキャンプ場へと向かった。キャンプ場は普段から小学生の遊び場になっていたので、みんな慣れた足取りでキャンプ場から少し外れた雑木林に集合した。リーダー格の男子が「みんなで手分けして現場を探そう!」と仕切り、全員散り散りになってから現場を探し始めた。
自殺があったらしい、と言いながらどのような方法や場所で行われたかは誰も知らず(今考えると誰が噂を流したのだろうか)、適当に林の中を探ったり、少し山の上の方まで登ったりしたが、一向に形跡は見つからずあっという間に30分程経過してしまった。
小学生というのは物事にあっという間に飽きる性分で、みんな口々に嘘なんじゃないか?飽きてきた、などと言い始め次第に諦めて集合場所にどんどん戻ってきた。
探し始めたのが既に夕方だったので、辺りも暗くなってきており、全員が集合したタイミングで「誰が言い出しっぺだよ」など文句を言いながら暗くなってきたしそろそろ帰ろうよ、と全員で上を見上げると、集合場所の目印にしていた1番高い木のてっぺんに首吊り用の形になったロープが枝に掛かっているのを見つけた。
ギャア!と一斉に悲鳴をあげて雑木林から逃げ出し、全員自転車で一目散に家まで帰ったのだった。
この出来事を思い出してからネットで ○○(町の名前) キャンプ場 自殺 などで検索してみたのだが何の情報も出ず、ひょっとして自分の記憶違いなのでは?と思ってきたので、先日ちょっと時間が出来た時にその雑木林まで十数年ぶりに行ってみた。
キャンプ場は今はほとんど使われていないのか、入口のところにはチェーンが張られており、車を入口のところに停めてカメラ片手に徒歩で向かった。
記憶を頼りにしてキャンプ場から外れた雑木林に入って行き、背の高い木を探した。
10分程でその木を見つけた。

真ん中の木である。
当時の感覚ほどその木は高くなかったが、記憶の中で見た木の形と全く同じでここだと確信した。
自分の記憶は正しかったことが分かり、なんだか嬉しく懐かしくなり数枚の写真を撮ったあと雑木林から出て帰ろうと車へと向かった。
自分の車の隣に男性が1人立っていた。車の隣で微動だにしない。
内心めちゃくちゃびびりながら男性に声をかけた。
「これ君の車か。違法駐車よな。ここうちの前なんよ。迷惑すぎるよな。もう警察に連絡したから。謝っても無駄だから。諦めてな。」
めちゃくちゃ怒っていた。早口でめちゃくちゃ怒られた。終わったと思った。
そのキャンプ場はそこそこ山の奥にあるので警察が来るまで20分程かかるとおじさんにキレながら言われた。非常に気まずい。とりあえず車を動かそうとしたらおじさんに車に乗るなと言われた。逃げると思われたのだろうか。おじさんは誰も信用しなかった。
信用されてないのに、警察を待つ間なぜかおじさんは自分の職業と職場を怒りながら説明してくれた。何で?普通は僕の職業とかを逆に聞くんじゃないのか。そうなんですね、とにかくすみませんでした。とひたすら謝った。自分が悪いのだが、地獄のような時間だった。
警察が到着した。パトカーかと思ったら原付で1人だけ来た。
到着した瞬間におじさんは警察にキレまくった。またやられた、早く看板を設置してくれ、など早口で文句を言った。
警察はおじさんをなだめてから、どうされたんですか?と優しく聞いてきた。僕はとっさに「うんちが我慢出来ずにキャンプ場のトイレを使っていました」と説明した。実際帰りしなにトイレに寄ったので嘘は言ってない。
それを聞いた瞬間おじさんは嘘みたいに怒りを収め、まあこの辺りトイレとか無いからな、と同調してきた。うんちに対して優しすぎる。とりあえず許してもらうことが出来た。
家に帰った時はもう真っ暗だった。違法駐車を二度としないと心に誓った。
おじさんすみませんでした。
終わりです。
最近みた夢の話vol.2
エルドレッドと仲良くなる夢
広島カープに入団した。
選手のところに挨拶に行ったらエルドレッドがダントツでいい人だった。
「イロイロオシエテクダサイ」と片言の日本語で接してくれた。
野村謙二郎も練習を見に来ていて少し話す時間があったが、目上の方にあんな丁寧な事言われたの初めてです、と言ったら野村もエルドレッドを絶賛していた。
ペナントレースが開幕して早々、5月に何故か選手全員で旅行に行くことになり、場所はなんと空中庭園だった(どんな球団だ)。
みんなでごはんを食べていたら空中庭園が空賊の襲撃にあった。
至る所で爆発が起き、みんなで脱出している時にそういえばこの旅行でエルドレッド見てないなと思い近くの選手に聞いたら「うどんの食べ過ぎで先週から故障者リストに入ってるよ」と教えてもらった。馬鹿だと思った。
目が覚める。
中国人vs母
母と車に乗って信号待ちをしていたのだが、前のバンが何故かバックしてきて思いっきり僕たちの車に当たって止まった。前の車の運転手は真顔のまま後ろの僕たちを見て、謝りもせずにそのまま別の道に走り去った。
なんなんだあいつはと悪態をついたら、母が「あれは中国人よ」と言った。とりあえず当て逃げは許し(許すんだ)、目的地へと向かった。
途中、かなり道幅が狭い場所に差し掛かったのだが、人がごった返していて車が通れるスペースはなかった。
しかし運転手の母は徐行ではあるがその人混みの中を構わず進んだ。車に人がゴンゴン当たるが母はお構いなしだった。よく見ると周りのごった返した人はみんな中国人らしかった。母は「こうしないと退かないのよ」と言った。
すると周りの中国人達はどこからかプラカードを出して何か一斉に書き始めた。書き終わったらプラカードを首から提げてあくまで車に気付いてない風を装いプラカードを僕たちの車に向けた。プラカードには片言の日本語で「わたしは とてもわるくない人」とか「よい心を もつわたし」と良い人アピールのような言葉が書かれていた。母はそのプラカードも完全無視し中国人を次々はねた。
目が覚める。怖い夢だった。
終わりです。
最近みた夢の話
夢日記です。
ヤクザの組に入る夢。
座敷のような畳張りの部屋で組長に挨拶をする。組には僕の姉も一緒に入ってくれて、僕のことが心配だったからという理由だった。申し訳なさと嬉しさで本気で泣いた。
その日は昼から宴会とのことで机を並べたり料理を並べたりした。宴会は僕のような入りたての下っ端も全員参加していて、向かいの男の子も今日入ったばかりとのことだった。
隣に座っていた可愛い女の子はまだ入って1週間らしく、地元の風俗店での勤務が決まったそうだった。この宴会の後に宣材写真を撮るので見ますかと聞かれ見ることにした。スタジオで撮るのかと思ったら宴会の部屋の隣の部屋で普通に撮っていた。口元の隠し方や、撮り終わった後に年齢を聞いたら平成8年生まれです、と言ったところも妙にリアルだった。
僕の初仕事はゲームセンターが閉まった後に機械に不正が無かったか調べたりクレーンゲームが正しく作動するかの確認作業だった(今思えばショボいな)。
他の下っ端達と機械を調べてる内に楽しくなってクレーンゲームをみんなでやりまくっていたら警官が突然店に入ってきて捕まってしまった。目が覚める。
バーで店長からキレられる夢。
小学校以来の同級生数人と飲みに行こうという話になった。僕は別の場所で飲んでいて後で合流することになり、他の友人達が飲んでいるバーに向かった。知らない土地の駅のそばのバーだった。
店に入ったら友人達はかなり酔っ払っていて、僕は軽く挨拶を交わしてからメニューを見たが、店の一角に何故か薬局のようなコーナーが設けられていて僕は化粧水がもうすぐ無くなりそうなのを思い出してお酒の注文の前にとりあえず化粧水を買おうと目当ての品を探した。
店長の少し大きな不快感を前面に出した声が聞こえたので耳を向けていたら、
「俺はこの地元を本当に愛していて、その治安を乱す輩が大嫌いだ。今日も駅前の道に堂々と違法駐車している車がいる。俺はああいうのが一番許せない」
とのことだった。
すると友人の1人が「その車僕のっスよ!」と笑いながら自己申告した。
その瞬間店長がカウンターから出てきて友人が座っていた席のテーブルを思いっきり殴りテーブルを真っ二つに折った。
店はシーンとなり友人達は無言で店から出た。僕は目当ての化粧水を見つけ手に取ったところだったが「無いな〜」とか言いながら化粧水を棚に戻し、そそくさと一緒に店から出た。目が覚めた。
イルカと仲良くなった夢。
高頻度で夢に出てくる海のような場所がある。
海なのだがプールのようにプラスチックのウキでコースが区切られている。大きさも25メートルプールくらいなのだが、底の方は海と直結していて生き物が普通に泳いでいる。天空の城ラピュタでパズー達がラピュタに着いた時、小さい池のような所を覗き込むと海底都市が広がってるシーンがあるが、あれに似ている。
水質や季節は夢ごとにバラバラで、夏の暑い時期で水質は澄んだ綺麗な時もあったり、冬の寒い時期で水質は濁り藻で底の方が全く見えない時もある。今回は冬で氷がたくさん浮かんでいるパターンだった。
修学旅行でその土地に来た僕はみんなと別れ単独行動でそのプールのような場所に来た。
ガイドさんから昔はあそこにイルカが来ていたが今の時期はイルカはおろか他の生き物もほとんどいないと言われていたので、そこに来たのは僕だけだった。
生き物はいないと言われたが、隅っこの氷の上に亀が1匹いた。それを見てなんとなく何かいるんじゃないかと思い、水面を手で叩き音を立てたら、離れたところにイルカが顔を出しているのを見つけた。
こっちにおいでと手招きするとゆっくり寄って来て目の前に顔を出してくれた。触ろうとしたらヒレを出してくれて握手するような形で触れ合えた。記念に写真を撮ろうとして携帯をポケットから出したら海の中に落としてしまい、アッと声を出した。目が覚める。
終わりです。